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2015.09.01
  • 日本・アジアの未来を担う
    グローバル人材を育成
  • Pasona Education Co. Ltd Managing Director
  • 青田 朱実
2014年に香港創業30周年を迎えた、語学教育・社員教育機関大手のPasona Education。長年にわたり日系企業の社員研修をサポートしてきた同社代表の青田氏に、グローバル人材育成の取り組みや、グローバル人材になるために必要なポイントについて話を聞いた。
  • Pasona Education Co. Ltd
  • 住所 / 2/F, One Hysan Avenue Causeway Bay, Hong Kong
  • TEL / 2577 8022   FAX / 2890 8160
  • URL / www.pasona.edu.hk

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■Pasona Educationにて多くの日本語学習者をサポート
 
今年で香港在住31年目となる青田氏。大学を卒業後、日本エアシステム(JAS)でキャリアをスタートさせ、数年後には地上職や客室乗務員のトレーニングを担当。25歳の時、「世界を見てみたい」との想いからキャセイ航空の乗務員として香港勤務となり、そこから香港での生活が続く。
 
キャセイ航空での仕事を通して世界中を巡った後、元々は自身の転職の相談で訪れていたパソナ香港へ入社。入社3年後の1990年にはPasona Educationの代表取締役となり、現在に至るまで多くの香港人に日本語学習の機会を提供してきた。当初は200名程度だった日本語学習者も現在は約3000名に増加。今では香港最大手の日本語教育・社員教育機関として、日本語学習熱の高い香港人のニーズに応え、また日系企業のために人材育成をサポートしている。
 
 
■『淡路島文化体験教室』など実践的な研修を通してグローバル人材を育成
 
Pasona Educationは語学教育と社員教育をメイン事業としている。語学教育においては、クラスで学ぶ座学だけでなく、滞在型研修を積極的に取り入れている。同社の日本語教育プログラムで学習している生徒を対象に、淡路島へ行って現地の人と触れ合い、日本語会話を実践する『淡路島文化体験教室』を年に3回実施している。一方で日本からは、高校生や大学生、企業研修生などを香港に招き、研修や現地の大学生との交流機会を提供する『Pasona Global Edge』を提供している。
 
『淡路島文化体験教室』では香港からの日本語学習者が、現地で雇用されているパソナの研修生と共に野菜作りを体験したり、茶道や和太鼓などの日本伝統文化を学ぶ。香港の生徒の日本人との交流が主な狙いであるが、現地で働く日本人の若者たちにとっても、日本人との触れ合いを求めてきた香港人をお客様としてもてなし、自らが成長できる機会であるという。「何をしたら喜んでもらえるか」、「何を求められているのか」を自ら考えて行動することでたくさんの学びを得る。お客様として来た香港人も日本語の実践や日本人との出会い、新しい体験に大いに満足し、益々日本ファンになって帰国しているという。
 
このような成功体験を通し、現地で働く日本人、訪れる香港人がともに成長を実感し、自信を得られる環境づくりを同社が担っている。また、過疎化が進む地域の活性化につながるなど、人材大手のパソナグループならではの取り組みだ。今後は、パソナの運営する「丹後王国」(京都府京丹後市)や、「Benefit For You」(大分県別府市)なども活用し、より多くの香港人および日本人に実践的な国際交流の場を提供していきたいと意気込む。
 
 
■グローバル人材になるためには、まず自分の国について詳しくなること
 
長年にわたりグローバル人材育成に携わってきた青田氏。グローバルに活躍できる人材になるためには、まず第一に言葉を話せるようにならないと、世界を知ることができないと強調する。英語で交渉できずして、グローバルビジネスには対応できないからだ。
 
そしてもう一点、イギリスの作家チェスタトンの言葉を引用し、重要なポイントを教えてくれた。
 
「人びとはローマが偉大であるからローマを愛したのではない。ローマは人々が熱烈に愛したから偉大になったのだ」という言葉だ。
 
つまり、グローバル化には自分の国を愛すること、自分の国をよく知ることが必要不可欠であるという。残念ながら、日本人の多くが日本の文化・歴史を十分に理解しておらず、身の回りの文化や習慣を話すことができない。もっと自国についての見識を深め、自国について自信をもつことで愛国心が生まれ、真のグローバル人材に近づけるのだという。
 
実際、上述した『Pasona Global Edge』プログラムにおいて、高校生が香港人の学生とディスカッションを行う中、多くの学生が教養のなさを実感させられている。外国人である香港人大学生に日本のことを教わるケースも珍しくなく、自分自身の無知に対し悔しくて泣く生徒もいるという。このような研修を通じて、若いうちにより自分の国について勉強し、自信や愛国心を持つ人材が増えることを期待している。
 
 
■人材が定着しない香港ビジネスでの社員研修
 
社員教育を行う同社の観点から見た日本と香港のビジネス慣習の差異は、雇用体制の違いであるという。日本では終身雇用を採用する会社が多いが、香港では転職が昇進するための手段であり、企業に人材が定着しないのが一般的。研修で教育をしてもすぐに辞めてしまう香港人が多く、人材育成に頭を悩ませている日系企業は少なくない。
 
同社では社員教育を行うに際し、研修内容に優先順位をつけ、最低限教えなければならないことを早い段階で集中して教えるなど、研修カリキュラムを工夫して組んでいる。重要なことを先に教え、かつ、会社の当人への期待度を意識させることで、長く働いてもらえるようにしているのだという。
 
加えて、「一生懸命がんばる」「嘘をつかない」「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」といった日本文化を共有することも、グローバルな社員教育にとって重要であるという。
 
 

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