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2015.10.23
  • 香港と世界の企業の架け橋
    HKTDCの役割
  • Hong Kong Trade Development Council HKTDC Director, International & Mainland Relations
  • William Chui
香港貿易発展局(Hong Kong Trade Development Council: HKTDC)とは、香港企業に対する事業機会の創出を目的として設立された、半官半民の特殊法人。日本を含む世界中46ヶ所に事務所を配置し、アジア太平洋地域におけるビジネスプラットフォームとして香港の活用をアピールする役割を担う。HKTDCの中国、国際部門の代表であるChui氏に、HKTDCの役割やサービスについて、および国際都市香港の活用方法について話を聞いた。

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■来年50周年を迎える、HKTDCの役割

 

Chui氏は民間企業、政府系機関での勤務を経て、約20年前にHKTDCでの仕事をスタート。HKTDCを選んだきっかけは、香港の製品・サービスを世界へアピールする同局の理念に共感したことにあるという。HKTDCは半官半民の特殊法人で、他の政府系機関のように予算を使って国民、民間企業をサポートするのではなく、独自に収益を上げていかなければならない。

 

HKTDCは1966年に設立し、来年で創立50周年となる。香港本局の主なる目的は、世界各国の企業との貿易取引の振興で、世界に対し香港の製品・サービスをプロモーションする役割を担う。また香港本局に加え、日本、中国、そして世界46都市にオフィスを設置し、アジア太平洋地域におけるビジネス・プラットフォームとして香港の活用もアピールしている。

 

 

■50年にわたり、多岐にわたる国際見本市を主催

 

HKTDCの主な事業は国際見本市(International Expo)の主催・サポートである。国際見本市とは、世界各国からの出展者が独自の商品・サービスを、バイヤーおよび個人消費者へ紹介・宣伝を行う大規模な展示会のこと。世界各国からバイヤーが集まり、バイヤーと商談を行い、世界中へ取引拡大する最適な機会である。

 

HKTDCは50年という長きに渡り、ジュエリーショーやフードエキスポなど、多くの分野の国際見本市を主催。世界中から集まる出展者およびバイヤーに対しビジネスマッチングの機会を提供し、取引拡大をサポートしている。国際見本市の出展者は、世界約200カ国から年間36,000社の出展企業が参加するという。また個人消費者を除き、毎年750,000の卸売業者や貿易会社などのバイヤー企業が集まる。その中で、出展者のうち1,000社、またバイヤーのうち15,000社は日本企業であり、日本企業にとっても香港での国際見本市は取引拡大の重要なステップとして位置づけられている。これらの数字は、いかに香港の国際見本市がビジネスプラットフォームとして、世界各国の企業のビジネスマッチングをサポートし、新しいビジネスの創設に貢献しているのかを表している。

 

 

■国際見本市以外にも、様々なサービスを提供

 

国際見本市の開催以外にも、世界中の130,000社の企業情報が登録された、ポータルデータベースを用意している。香港でビジネス展開を行う企業はすべて、パートナー探しやビジネスマッチングのため、このデータベースを自由に活用することができる。また、香港や中国でビジネスを行う上で重要となるパートナー探しに関しては、カスタマイズ・ビジネスマッチングサービスを行っている。有料ではあるが、サービス利用者から十分なヒアリングを行い、ニーズに合ったパートナーを紹介してくれるサービスだ。

 

Chui氏は、これらのサービスを香港でビジネスを行う日系企業にも、もっと有効活用してもらいたいと考えている。「日本企業は環境保護などに優れた技術を持つ企業が多く、中国の投資家とマッチングできれば面白い。日本企業にとって研究資金の確保は課題であり、また中国の投資家にとっても、中国における発展分野での投資先が見つかるなど、お互いWIN WINの関係構築ができる」と話す。中国にも13の主要都市にオフィスを置き、中国企業、香港企業と強力なネットワークを持っている同局であるからこそ可能な、マッチングサービスであるといえる。

 

 

■香港はアジアのCBD

 

Chui氏は香港の重要性について、「アジアのCBD」という言葉を用いて説明してくれた。香港は「アジアの中心」という言葉の通り、地理的にもアジアの中心に位置しており、ビジネスを行うには理想的なロケーション。香港から飛行機で5時間圏内に、アジアの主要都市をほとんどカバーし、そのエリアには世界の人口の約半数が生活している。将来的にも、EU、アメリカの経済成長は停滞しているが、アジアにはインドなどのポテンシャルマーケットも多く、成長の余地がある。イントラアジアの経済関係を見たうえでも、香港の役割は重要。香港には商品を生産する力はないが、国際見本市などが開催され世界各国からの商品、企業が集まり、ビジネスプラットフォームとしての価値は高まってきている。つまり、アジアのCBD(Central Business District)として、今後も重要な役割を担うと確信している。

 

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