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2015.08.27
  • 香港経済を牽引する
    香港最大手のディベロッパー
  • Hang Lung Group Chairman
  • Ronnie Chan
香港の大手不動産ディベロッパーで、近年中国での商業施設の建設にも力を入れている恒隆集団(Hang Lung Group)。不動産業の他に、クリーニング業大手の白洋舎と合弁で恒隆白洋舎を香港にて創業するなど、幅広い事業を手掛けている。同社の董事長で、ロニー・チャン氏に、今後の香港市場の展望について話を聞いた。
  • Hang Lung Group
  • 住所 / 28th Floor, Standard Chartered Bank Building, 4 Des Voeux Road Central, Hong Kong
  • TEL / +852-2879 0111    FAX / +852-2868 6086
  • URL / http://www.hanglunggroup.com

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■長きにわたり香港ビジネス界を牽引するロニー・チャン氏

 

ロニー・チャン氏は1991年より、恒隆集団および恒隆地産の董事長を務める。また、香港地産建設商会副会長や亜洲協会(Asia Society)副主席兼香港分会主席など、香港経済界の要職も兼任しており、香港社会で大きな影響力を持つ人物の一人である。近年、中国本土に多数のショッピングモールを建設するなど、急速に事業を拡大している。

 

また、昨年はハーバード大学米公衆衛生大学院に3億5千万USドルを寄付するなど、社会貢献活動にも積極的に取り組まれている。

 

 

■世界で2番目のビジネスマーケット

 

ロニー・チャン氏は、「香港は近い将来ロンドンを抜き、世界で2番目に大きなビジネスマーケットになる」と予想する。その理由として、第一に金融セクターとして多くのビジネスチャンスが存在することが挙げられる。香港はかつて世界で最も多くの金融取引が行われていた実績がある。加えて、隣接する中国は経済成長を続けており、香港はその影響を享受でき、金融および経済の分野において著しい成長が見込めるからである。

 

2つ目の理由として、香港・深圳の株式市場の統合が間もなくなされることである。周知のとおり、現在はニューヨークが世界最大の株式市場として君臨。中国、香港の株式市場の規模を見てみると、5位香港、6位上海、7位深圳と3つのマーケットが上位に位置している。つまり、これら3つの株式市場が統合すれば、世界で2番目の株式市場となるのである。もし統合が実現すれば、投資家は香港株式市場を通して多くの株式への投資が可能となり、香港の役割が重要となることは間違いない。

 

 

■テクノロジーの面でも存在感を増す香港

 

ロニー・チャン氏はここ数年シリコンバレーで多くの時間を過ごしている。多くの優れた技術者が世界中から集まり、革新的な技術を生み出す同地の環境が大変素晴らしいと実感してきた。しかし同時に、シリコンバレーのみで、世界中の技術開発が行われているわけではないことも強調する。テクノロジーはアメリカが世界をリードしている分野ではあるが、シリコンバレーのような巨大規模の技術ハブを持たないが、日本やドイツなどが革新的でないとは決して言えない。

 

もちろん、欧米のイノベーションとテクノロジーを無視することはできない。香港は都市の規模、経済規模は小さいが、技術発展の面においては、欧米にも引けを取らないと実感している。欧米と比較し大学の数は少ないが、香港にはアジアの大学で上位に君臨する、すばらしい大学がいくつも存在する。特に、香港大学、香港中文大学、香港科学技術大学の3校は世界的にも認知されている工学部を擁し、優秀な学生を社会へ送り出している。

 

また、香港のコンパクトな経済は、ニッチプレーヤーを生み出す土壌がある。例えば、世界最大のドローン製造会社は、実は香港発である。創設者は香港科学技術大学で学び、その後、彼の教授とともに人件費、土地代の安い深圳で興した会社が、今や世界最大のドローン製造会社なのである。

 

他にも、神経生物学の研究において、香港は世界屈指の実績を誇る。行政長官も、積極的に技術革新を推し進めている。このように、香港はグローバル産業社会において、ニッチな分野の発展に力を入れて取り組んでいくべきというのが同氏の考えだ。

 

 

■今後の香港市場の展望について

 

現在、香港経済は順調に推移しており、世界で最も低い失業率を誇る。そして、中国市場発展のおかげで、香港人の給料も急激に上昇している。香港のサービス業界はとてつもなく大きい恩恵を受け、雇用創出も高水準を維持している。

 

しかし、ロニー・チャン氏はこのような状況を楽観視せず、反対に香港人に対して「自分の首を絞めてはいけない」と危機感を抱く。中国からの旅行客に対して、時にネガティブな反応を見せる香港社会を懸念しているのだ。同氏は香港人に対し、「95%の香港人は中国人であること」、「中国人を非難するのは非生産的であるとのこと」の2点を認識して欲しいと語る。例えば、中国人が来港し、粉ミルクを買い占める行動を批判する人も多いが、この行動は香港の消費マーケットを潤し、かつ中国人たちにも安全なミルクが手に入るという恩恵がある。香港人が上述した2点を自覚して行動すれば、香港経済は向こう20年間は安泰だと予想する。

 

 

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